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写真展『タウシュベツ拾遺』東京展のお知らせ

期間:2013年5月24日(金)~30日(木)
※10時~19時(期間中無休、最終日は16時まで)
会場:富士フイルムフォトサロン東京 スペース2
http://fujifilmsquare.jp/
東京都港区赤坂9-7-3 フジフイルムスクエア
 

<プレスリリースより>


北海道に一つの橋があります。

 通称タウシュベツ川橋梁。1937年に旧国鉄士幌線(1987年廃線)の

一部として作られたこのコンクリートアーチ橋は、およそ20年間、
大雪山国立公園の中で鉄道橋として使用されました。
その後、水力発電用のダムの完成にともない士幌線は移設。
橋だけがそのまま残されて半世紀以上が経ちます。

 近年コンクリートの劣化が進み、崩落も間近だと思われる
この橋を撮り始めて8年ほどになります。きっかけは
「たまたま移り住んだ土地の近くにあった」という単純なものですが、
この間、橋からは徐々に機能が失われ、一方で、ただそこに在るだけで風景を
決定付けてしまうようなオブジェとして、その存在感を増してきました。
 砂と岩とで作られた無機物に気配が宿ることがあるとすれば、
そんなものを写し止めることができればと、今も残り物を
拾い集めるように撮影を続けています。

 この度、その一端を散りばめる場を得ることができました。
お気軽に足を運んでいただければ幸いです。