今シーズンの糠平湖全面結氷は昨年12月25日。
ダイヤモンドダストも現れるような冷え込む日が続き、
昨年とほぼ同じ時期の結氷となった。
湖から水蒸気が供給されるので、
結氷前に気温が-20℃近くまで下がると
朝日に照らされるダイヤモンドダストが盛大。
結氷の後、雪が積もるまでの期間は
湖上がスケートリンク状態となる。黒々とした氷の
中には湖底から涌く気泡が閉じ込められ、
足元にも小さな宇宙が広がっているようだ。
足元をのぞきこんでみる。
日毎に氷が厚さを増し、
そろそろ湖を横断できそうだという時に雪が積もった。
広い湖のどこかに割れ目があるようで、
そこから染み上がった水が足を濡らす。
氷点下の気温では、スノーシューに付着した
シャーベット状の雪はまたたくうちに重い氷になる。
駐車場から橋梁までは約2キロの距離。着いた氷を
落としながら歩く。
例年であればまだ氷の下にある橋が、
1年を通じて水位の低かった昨年の名残りで
今シーズンはもうだいぶ姿を現していた。
橋上を覆う氷がふだんよりも薄い分、
今冬は損壊の進行が緩やかかもしれない。
12月半ばにまとまった雪が降って以来、
雪かきが必要なほどの積雪はほとんどない。
年明け5日頃までは厳しい冷え込みが続いた。
気温は毎朝-20℃前後まで下がった。
5日には、昨年行ったクラウドファンディングでの
ZINE『タウシュベツ拾遺』制作プロジェクトの取材で
地元北海道のHBC北海道放送のテレビクルーが糠平入り。
この日撮影されたインタビュー、撮影風景は13日放送の番組
「今日ドキッ!」内で放送された。
糠平湖の水位は下がり続け、
現在のところその速さは1日20cm~30cmほど。
一週間で2m近く氷が落ちると、やはり景色も違って見える。
糠平湖名物と言われるキノコ氷も水位の低下に合わせて
徐々にその数を増やしてきた。これから
2月にかけて、さらに多くのキノコ氷ができあがるだろう。
橋は現在、もっとも高い部分でおよそ3mほどが
氷上に現れている。