今回は一カ月ぶりの更新となります。
期間中は9月5日~13日まで北海道帯広市内の
旧ホテルみのやで写真展『タウシュベツ拾遺』が開催となり、
また現在は9月30日までの予定でJICA北海道(帯広)にて
同じくミニ写真展『タウシュベツ拾遺』の展示があり、
写真展尽くしの一カ月となっています。
ミニ写真展『タウシュベツ拾遺』
会場:JICA北海道(帯広)ロビー
住所:北海道帯広市西20条南6丁目1-2
期間:2015年9月16日~30日午前
開場時間:7時~22時
入場無料
※展示作品を収録した写真冊子・ZINE『タウシュベツ拾遺』は
限定700部制作で残りわずかとなりました。
売り切れ次第販売終了となります。ご了承ください。
取扱いはネットショップのみとなっています。
タウシュベツ川橋梁は、
9月の初めにはキタキツネが橋脚の足元で
遊びまわるほどの低い水位だったが、中旬までに
橋の三分の一ほどまで水面が達している。
昨年に続き、例外的に水位の低い年となったせいか、
ここではふだんあまり見かけないキタキツネが
姿を見せることが多かった。
橋から崩れ落ちた石やコンクリート片が
草に埋もれている。この数日後、ここはすっかり
水に沈んだ。
沈んでいく湖底を名残り惜しむかのようなキタキツネ。
不思議な光景だった。
一日20~30cmほどのペースで
静かに静かに水かさが増す。
彼がお気に入りの切り株も、2,3日後には水の中に。
幾筋かに分かれたタウシュベツ川の流れが
糠平湖に注ぐ。雨の少ない今年は
川の音もいつも穏やかだった。
この日、ようやく橋の全景が水面に映った。
水の多い年であれば5月上旬の景色。
今年の水量の少なさを実感する。
ゆっくりゆっくり水位が上がってくる。
台風が遠方をかすめていくような朝、
空が不思議な色に染まることがある。
今シーズンは朝焼けに出会う機会が多かった。
そしてキタキツネに出会う機会も。
橋脚は足元からじわじわと水に没していく。
晴れた朝の冷え込みはもう気温一桁の日も
珍しくない。寒暖差で生じるけあらしが
朝日に染まる。
晴れの天気予報が出ている朝ほど、
濃い霧のかかることがある。
朝日が射し込むと、みるみるうちに消えていく霧だ。