<クラウドファンディングのお知らせ>
来年2017年に竣工80年を迎えるタウシュベツ川橋梁を中心に、同時代に作られた橋梁群をまとめた写文集・ZINE『80年目のアーチ橋』を製作します。
https://readyfor.jp/projects/arch-bridge
日陰には4月末に降った雪が解け残る5月の始まりだった。
朝の気温は氷点下まで下がり、水たまりを薄氷が覆う。
霜が降りた朝は糠平湖の湖底も真っ白に。
季節の変わり目は天候もめまぐるしく変わる。
朝から雨が降り、夕方には晴れ間がのぞく。
雨上がりの空を虹が横切った。
気温は低いものの5月の日射しは強く、橋の影を濃く落とした。
今年9月中旬をめどに製作を進めているZINE『80年目のアーチ橋』に収録する橋梁のひとつ、十三の沢橋梁。
タウシュベツ川橋梁と同年代に建設された橋だが、こちらはまだしばらくは持ちそうだ。
砂礫のつもるタウシュベツ川橋梁の橋脚部分。
前日一日中降り続いた雨が染み込み、まだら状になった橋。
劣化したコンクリートがスポンジ状になっているせいか、雨の止んだ後もしばらくは橋から水が滴る。
雨の後、糠平湖の水位は上昇を続け、水がひたひたと岸を洗っていく。
5月、初夏の北海道らしい青空が広がる朝は年に数日あるかどうか。
この朝はまさにそんな空になった。
5月上旬は糠平湖の水位の上昇傾向が続いた。
このままいけば、月末にはまた違った風景が広がっていることになりそうだ。