写真・文:岩崎量示
今年8月、北海道新聞社から2冊目となる写真集『続 タウシュベツ川橋梁』を上梓することができました。
前作『タウシュベツ川橋梁』から6年。壁がつぎつぎと崩落を続けているタウシュベツ川橋梁を撮りつづけてきた記録です。
その写真集出版に合わせて、北海道帯広市と札幌市で会場をお借りし、企画展「Behind The Scene」を開催しました。
出版記念写真展というと、写真集に収録した写真をプリントして展示することが多いようですが、今回はそうはしませんでした。
写真集に載せた写真は本を開いて見てもらうこととして、2013年に東京で開いた初個展「タウシュベツ拾遺」から、2020年創刊の『タウシュベツ日誌』シリーズにいたるまで、一冊の写真集に至る「背景」をご覧いただけるような構成です。
大判プリントから、額装にこだわったものまで60点近い写真に加え、過去に撮影した映像を再編集して上映もしました。
その展示内容やキャプションをまとめてA5サイズ全52ページで製作したのが企画展図録(1,650円、税込)です。
ぼくにとっても過去の取り組みを概覧できるよい機会になりました。