写真・文:岩崎量示
今朝、十勝平野にある自宅周辺でも雪が降りました。
日中にはだいぶ解けましたが、それでも本格的な冬に向けてまた一歩季節が進んだのを実感します。
ところで、今日11月29日(金)の読売新聞・北海道版をお読みになった方はいらっしゃいますか?
こちらの道内面の「顔」欄にて、岩崎のこれまでの取り組みをご紹介いただきました。
タウシュベツ川橋梁は「幻の橋」と呼ばれるコンクリートアーチ橋です。
季節によって水位が大きく変化する湖の岸辺に立っているため、秋以降は水に沈み、冬にふたたび姿を現す独特の光景が多くの方を魅了してきました。
しかし、進むコンクリートの劣化により、遠くない将来に崩壊してしまうと言われている橋でもあります。
だからこそ、この橋の記憶を記録し、次の世代へと伝えていくことができればと考え、現在の取り組みをつづけてきました。
今回の記事では、僕が写真を撮り始めたきっかけや、これまで続けてきた活動について詳しく紹介されています。
写真を通じて橋の魅力を伝えるだけでなく、展示や写真集の出版などを通じてその価値を広く共有していきたいという想いにも触れていただきました。
タウシュベツ川橋梁を撮り始めて、来年で丸20年。その年が間近に迫ったタイミングで、こうして大きく取り上げていただけたことは、これまでの取り組みの一つの節目でもあり、身が引き締まる思いがします。
北海道内という限られた範囲での紙面掲載となりますが、もし機会がありましたらぜひご覧いただけたらと思います。
ところで、今シーズンの糠平湖は、昨シーズンと同様の低水位となっています。
湖上立ち入り期間が例年よりも短くなる可能性がありますので、この冬のタウシュベツ川橋梁探訪の予定は1月のうちに入れておくとよいかもしれません。ちなみに昨シーズンの湖上立ち入り期間は1月31日で終了となりました。