写真・文:岩崎量示
冬の寒さが、見慣れた景色をすこし特別なものに変えます。
例年になく雪が遅く、昼間の景色はまだ晩秋と大差がないものですが。
そろそろ凍るのではないかと、糠平湖畔に足を運んでみました。
水面からは水蒸気がけあらしとなって立ち昇り、霧氷を付けた岸辺の草は朝日に輝いていました。沖合いに漂う薄氷が湖面を覆うと、一気に結氷が進みます。
足音に気づいた鳥たちがいっせいに飛び立つ音に、こちらも驚かされます。
現時点の糠平湖の水位は、昨年12月31日と同程度。タウシュベツ川橋梁のアーチ部分も現れてきました。
例外的に低水位だった昨シーズンよりも、さらに2週間ほど早いペースで水位が下がりつづけています。
例年であれば、タウシュベツ川橋梁は水面下に隠れていても不思議でない時期です。