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凍れる冬至の湖畔を歩く

写真・文:岩崎量示

冬至を迎えた今朝、糠平の早朝の気温は-17℃ほどまで下がりました。

湖にはもう波は立たず、シャーベット状の薄氷が浮かんでいます。

このくらい冷え込むと、足元には一面のフロストフラワーが広がります。
これは、地面からの蒸気が一瞬で凍りつき、氷の結晶が伸びていくことで、白い花が咲いたような形になる現象。気温や風、水蒸気の量などの条件がそろった時にだけ見ることができるものです。

厳寒期ならではといえば、昨日わずかに降った雪が結晶の形を保ったまま今朝まで残っていました。

ひとくちに雪と言っても、こうして積もった結晶を踏んでいることを思うと、足元で鳴る音もちがって聞こえてくるものです。

今シーズンは雪が遅く、まとまって降った日がまだありません。だからこその光景が見られる湖畔を歩いていると、時間が経つのを忘れます。

タウシュベツ川橋梁まで湖上を歩いて行けるのは、氷が十分に厚くなってから。
まだ水面が開けている箇所も多いので、湖上横断の解禁は早くても年明けになりそうです。