写真・文:岩崎量示
2025年はタウシュベツ川橋梁を撮り始めてから20年目となります。北海道暮らしも、写真歴も同じ年月です。
撮りためた未発表写真や映像が膨大になったこともあり、こちらのブログで【Behind The Scene】として、ぼちぼちと来し方20年を振り返ってみたいと思います。お付き合いいただけたら幸いです。
今日ご紹介したいのは、ちょうど10年前の今日の糠平湖です。
この年は湖の結氷が早かったようで、12月末に氷上で撮った写真がありました。
-15℃を下回るほどの寒さでなければ見られないフロストフラワーと、氷の中に閉じ込められた無数のアイスバブルです。数年に一度、湖が凍ってから雪が積もるまでの期間が長い年があります。この年はちょうどそんな年に当たりました。
日々厚くなっていく氷の中に溜まった気泡。見慣れてはいても、つい目が止まり、カメラを向けてしまいます。
近年の温暖化の影響もあってか、最近では湖が凍る時期が遅くなってきているようです。そのため、過去の経験をもとに撮影予定を立てるのがだんだんと難しくなってきました。
とはいえ、経験があまり役立たないのも良し悪しです。おかげで毎年新鮮な気分で撮影をつづけることができています。